5人の弁護士がこの記事に回答しています

保釈保証金は還付・返還される?立替制度は?納付方法や相場を解説

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保釈されるためには、保釈保証金の納付が不可欠です。

保釈保証金とは

被告人勾留の身から釈放される制度である保釈に必要となるお金

保釈保証金についての疑問をお持ちのみなさんへ。

保釈保証金は還付返還される?

保釈保証金の納付方法は?

保釈保証金の立替制度はある?

このような疑問について、弁護士が回答します。

1

保釈保証金の還付・返還

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Q1

保釈保証金は返ってくる?

没取されなかった保釈保証金は還付されます。

刑事裁判で判決が言い渡されると、保釈保証金は返還されることになります。

判決の言い渡しとは…

無罪判決

実刑判決(懲役刑、禁錮刑など)

執行猶予付き判決

保釈条件に違反していないかぎり、判決が言い渡されると保釈保証金は全額返ってくることになります。

Q2

保釈保証金の還付・返金手続きは?

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保釈保証金の還付は、保釈保証金を納付するときに記載した指定口座に振り込まれることになるのが通常です。

保釈保証金は、判決が出てから数日~1週間程度で裁判所から還付されます。

判決の確定前に返金されることになります。

保釈保証金を納付するときに「保管金提出書」という書面を提出します。

この提出書には還付時に、

振込送金を希望すること

振込送金先の銀行口座

これらを記載する欄があります。

判決が出ると、自動的に指定口座に保釈保証金が返金されます。

保釈保証金の還付は、「小切手」による方法もあります。

ただ…

小切手は受取人の記載がありません。

小切手を落としたりすると、勝手に換金されるリスクがある

保釈金は事件の内容などによりますが、100万円以上の大金になることが多いです。

小切手での還付はあまりおすすめしません。

弁護士がついている場合は、保釈保証金の納付から還付の手続きまで代行してもらえます。

弁護士によって保釈請求がおこなわれた場合は、弁護士の銀行口座に保釈金が振り込まれて返金されます。

保釈金を捻出した人は、返金を受けた弁護士から保釈金を受け取る形をとられるのが一般的です。

還付された保釈金の返金のやり取りは、弁護士とあらかじめ相談して決めておきましょう。

私選弁護士がついている場合は、「還付された保釈金」で「弁護士費用」を埋め合わせることが多いです。

弁護士費用と差額が生じた場合は、追加で弁護士費用を支払ったり、保釈金が返金されたりします。

保釈保証金の還付・返金手続き
還付時期
銀行振り込み判決の言渡しから数日後
小切手
Q3

没取された保釈保証金はどこへ行く?

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保釈条件に違反すると、保釈保証金は返還されずに没取される可能性があります。

没取される根拠を確認しておきましょう。

保釈を取り消す場合には、裁判所は、決定で保証金の全部又は一部を没取することができる。

引用元:刑事訴訟法 第96条 2項

保釈された者が、刑の言渡を受けその判決が確定した後、執行のため呼出を受け正当な理由がなく出頭しないとき、又は逃亡したときは、検察官の請求により、決定で保証金の全部又は一部を没取しなければならない。

引用元:刑事訴訟法 第96条 3項

「保証金の全部又は一部を没取」とあります。

保釈保証金の没取とは、いったいどういうことなのでしょうか。

保釈保証金の没取

保釈金がはく奪され、国庫に帰属させられることになる裁判所の処分

国庫に帰属するとは、「国の財産」としてあつかわれることになるということです。

全額または一部が没取された保証金は、国の財産として帰属されることになります。

没取は、刑罰ではありません。

2

保釈保証金の立替制度

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Q1

保釈保証金の立替をおこなう支援協会とは?

保釈保証金は、数千円程度の金額に収まるものではありません。

何百万の保釈金となる可能性があります。

難なくまかなえるという方もいれば、工面するのがむずかしいという方もいらっしゃるでしょう。

「保釈保証金が払えない…」

このようなお悩みをお持ちの方を対象に、保釈保証金の立替をおこなう支援協会などが存在します。

保釈金の立替業者は、日本全国に複数社あるようです。

代表的な支援協会として、「一般社団法人保釈支援協会」があります。

立替払いが認められるかは、業者独自の審査等によって決定されます。

銀行との信頼関係によっては、保釈金を貸してくれる可能性もあります。

ただ、一般的に銀行からは保釈金の借り入れはできないことが多いです。

まずは、協会に問い合わせてみましょう。

Q2

立替てもらった保釈保証金に利息はつく?

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立替してもらった保釈保証金は、利息手数料などが設定されているのが通常です。

立替制度は「立替払い」にすぎません。

保釈保証金還付の時に、返還された保釈金とその利息・手数料などと一緒に業者に支払います。

保釈金保証協会ごとに利率はさまざまです。

制度を利用する前に、業者ごとの比較検討をおすすめします。

3

保釈保証金の納付方法

Q1

どうやって保釈保証金を納付する?

保釈の許可決定が出ると、保釈保証金を裁判所に納付します。

保釈金の納付は、原則的に保釈請求者のみが認められています。

納付方法の概要

保釈を決定した裁判所の出納官吏に、原則として「現金」を持参して一括で支払う

保釈金は、裁判所に納付することになります。

警察・検察庁に保釈金を支払うことはありません。

イメージとしては、裁判が終了するまで裁判所に預けておくような感覚です。

保釈が決定したら、裁判所の出納課に向かいます。

提出するもの

保釈許可決定謄本

保管金提出書

保釈保証金(原則、現金で用意する)

受け取るもの

保管金受領証書

保管金受領証書を受け取ったら、保釈金の納付手続きは終了です。

保釈保証金が納付されると、検察官へ裁判所の担当者が保釈保証金の納付が完了したことを通知します。

通知を受けた検察官の指揮で、被告人の身柄は釈放されます。

手続きが完了し次第、釈放されることになります。

具体的な釈放時間については、留置されている警察署や拘置所に確認することをおすすめします。

保管金受領証書は、紛失しないよう大切に保管しておいてください。

Q2

保釈保証金に納付期限はある?

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保釈保証金に納付期限はあるのでしょうか。

保釈保証金の納付期限

とくに期限の定めなし

保釈が決定した後ならば、保釈金はいつ支払っても大丈夫です。

ただ、保釈金の納付をおこなわなければ保釈許可決定が出た後もそのまま勾留されつづけることになります。

保釈保証金は何百万円という高額になることもあるため、いきなりお金を用意することができないこともあるでしょう。

弁護士が保釈請求した場合は、保釈許可決定がでる前日までに保釈金として支払う現金を用意しておく段取りをすすめます。

弁護士がついていれば裁判官と事前に面談をおこない、保釈金の金額についての質問を受けることがあります。

保釈許可決定謄本に記載されている保証金額を確認する前に、ある程度の金額を確認しておくことができます。

保釈金の納付時間は、裁判所の職員と事前に調整して納付することになるでしょう。

Q3

保釈保証金の納付者は知人・友人でもいい?

ほとんどのケースでは、保釈保証金を用意するのはご家族であることが多いです。

しかし…

人によってはご家族との関係をたっており頼れるのは知人や友人しかいないという方もいます。

保釈保証金の納付者は、家族以外でも可能なのでしょうか。

保釈保証金の納付者は、原則として保釈請求者にかぎられる

法律上、裁判所の許可があれば、保釈請求者以外でも保釈金を納付することはできます。

ただ、通常は弁護士が保釈請求をおこないます。

弁護士がついていれば、保釈請求~保釈金の納付までをおこなってくれるのが一般的です。

4

保釈保証金の金額相場

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Q1

保釈保証金の金額相場はどのくらい?

保釈保証金の金額は、もっぱら裁判官の裁量によって決められることになります。

裁判所の運用・慣行

裁判官個人の経験

このような点にくわえて、事件の内容や被告人の属性などを総合的にみて保釈金の金額は決められます。

被告人の年収や資産なども考慮されることになります。

ですが保釈金の金額は、「無職だから安価」、「収入が高いから高額」のように一概に言い切ることはできません。

「刑事裁判の出頭を保証するのに足りる相当な金額」が保釈保証金の金額となります。

ここで、関心度の高い事件における保釈金の例を紹介したいと思います。

こちらをご覧ください。

保釈保証金の相場例
痴漢条例違反150万円程度
強制わいせつ200万円前後
強姦強制性交等300万円前後
薬物大麻の単純使用・所持150万円前後
覚醒剤の単純使用・所持200万円程度
窃盗150万円前後
詐欺小規模な詐欺150万円前後
組織的なオレオレ詐欺500万円前後
億単位の詐欺1000万円超
交通事故死亡事故200万円前後
死亡事故+ひき逃げなど300万円前後
無免許運転など150万円前後

※金額はあくまでも一例です。
※事件の内容、被告人の年収・資産などで金額は異なります。
※出典:https://xn--r9jv02gkncrujt7h1p1bh82aefb.com/hoshakukin/index.html


保釈金の相場は、大体このような感じになります。

ただ、保釈金の金額はケースバイケースです。

刑事弁護の経験をもつ弁護士であれば、保釈保証金の相場の検討がつきます。

保釈保証金の相場が気になるという方は、アトム法律事務所の弁護士にご相談ください。

「保釈保証金の相場が分からない」

「保釈請求の手続きをしてほしい」

このようなお悩みをお持ちの方は、アトム法律事務所の無料相談をご利用ください。

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Q2

保釈保証金の意味を知れば金額に納得?

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先ほど、保釈保証金の金額例を一覧でご覧いただきました。

人によって感じ方は違うと思いますが、高額なケースも多々見受けられました。

なぜこのように高額な保釈金が必要とされるのでしょうか。

保釈保証金が存在する意味を知れば、金額に納得することができると思います。

そもそも保釈保証金とは?

保釈保証金とはそもそも何なのか、改めておさえておきたいと思います。

保釈保証金とは

被告人の捜査機関への呼び出し・公判への出頭を担保するために裁判所が定めるお金

被告人は、起訴されているので刑事裁判をうけなければなりません。

保釈金の目的は、「被告人の逃亡・証拠隠滅を防ぎ、出頭を確保するため」です。

保釈金が没取されるかもしれないというプレッシャーによって、このような目的が達成されると考えられています。