岡野武志

第二東京弁護士会所属。刑事事件で逮捕されてしまっても前科をつけずに解決できる方法があります。

「刑事事件 法律Know」では、逮捕や前科を回避する方法、逮捕後すぐに釈放されるためにできることを詳しく解説しています。

被害者との示談で刑事処分を軽くしたい、前科をつけずに事件を解決したいという相談は、アトム法律事務所にお電話ください。

アトムは夜間土日も受け付けの相談窓口で刑事事件のお悩みにスピーディーに対応いたします。

大麻を吸ってる人と一緒にいると捕まる?大麻で自分が捕まる可能性

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今回の大麻のお悩み(一例)

  • 友人が、大麻を吸っている。
  • 彼氏に誘われ、大麻を吸ってしまった。
  • 知人が逮捕され、警察から呼び出しが…

この記事では、「大麻を吸っている人と一緒にいることで、自分が大麻で逮捕されてしまう可能性」について解説しています。

  • 大麻を吸ってる人と一緒にいると、自分も捕まる?
  • 大麻に関する刑罰はどのようなもの?
  • 大麻事件に強い弁護士に相談するには?

周囲に大麻を吸っている人がいる方や、仲間と大麻を栽培している方など、大麻に関連して逮捕される不安がある場合は、ぜひ最後までご覧ください。

息子・娘が大麻で逮捕!

アトム法律事務所では初回接見出張サービス(1回限り・有料2万~)を実施中です。

友人・知人と一緒に捕まるケースも多く、早期の対応が重要です。

留置場まで弁護士が出張し、面会(接見)。取り調べ対応のアドバイスを行います。
最短で当日対応可能な場合もございます。

まずはお見積りだけでも結構ですので、お気軽にご連絡ください。
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大麻を吸っている人の刑罰

大麻取締法の懲役 旧法と新法を比較

2024年12月12日以降の罪・刑罰

2024年12月12日以降、大麻の使用、所持、売買、密輸入等は、麻薬及び向精神薬取締法(以下「麻向法といいます。)に違反する罪で、処罰されます。

栽培については、大麻草の栽培の規制に関する法律に違反する罪で、処罰されます。

それぞれの刑罰については、以下の表のとおりです。

態様営利目的
なし
営利目的
あり
使用
所持
譲渡
譲受
製剤
小分け
など 
1ヶ月~7年の懲役1年~10年の懲役

※情状により300万円以下の罰金を併科
輸出入
製造
栽培
など*  
1年~10年の懲役 1年~20年の懲役

※情状により500万円以下の罰金を併科

麻向法(令和6年12月12日施行)65条、同法66条、同法66条の2
* 大麻草の栽培は、大麻草の規制に関する法律(令和6年12月12日施行)24条違反となり、1年以上10年以下の懲役。営利目的の場合は1年以上20年以下の懲役となり、情状により500万円以下の罰金が併科される。


利益を上げる目的(営利目的)で所持、売買、密輸入等をしている場合、懲役刑の刑期は長くなります。

場合によっては、罰金刑が併科される(懲役と罰金が同時に科される)こともあります。

2024年12月11日以前の罪・刑罰

2024年12月11日以前の大麻事犯は、大麻取締法に違反する罪で、処罰されます。

大麻取締法違反になる行為とその刑罰については、以下の表をご覧ください。

態様営利目的
なし
営利目的
あり
所持
譲受
譲渡
など 
5年以下の懲役 7年以下の懲役

※情状により200万円以下の罰金を併科
栽培
輸出入
など  
7年以下の懲役 10年以下の懲役

※情状により300万円以下の罰金を併科
大麻取締法24条同法24条の2
(続きを読む)


なお、2024年12月11日以前は、大麻の「使用罪」はありませんでした。

そのため、友達の大麻リキッドを遊び半分で吸引した場合、「使用罪」では逮捕されませんでした。

しかし、共同所持が認められることも多く、所持の罪で懲役刑を受けるケースは珍しくありませんでした。



大麻を吸っている友人と一緒にいると捕まる?

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友人と一緒に自分も逮捕されるケース

ご自身も、大麻の不正な使用、所持、密売、密輸等に関与していることが分かる証拠がある場合、逮捕される可能性が高いです。

大麻事件の証拠の例
  • 友人とのライン
  • 大麻の購入費用の振込履歴
  • 友人に家宅捜索が入った
  • 友人・知人の供述

ご自身が大麻を吸引していなくても、友人が大麻を吸っている現場に同席していた場合、大麻を所持している友人と行動をともにしていた場合などは、大麻の嫌疑がかけられて逮捕される可能性があります。

誤認逮捕されやすい場面
  • 大麻を吸っている友人と同席中、ガサ入れがあった
  • 一緒にいる友人が職務質問を受け、所持品検査で大麻が見つかった

早期釈放、不起訴を目指して効果的な弁護をおこなってもらう必要があります。

大麻の共同所持とは?

友人が大麻所持で逮捕された場合に、ご自身にもその大麻の管理権があるときは、「二人以上共同して犯罪を実行した」として、大麻の共同所持の罪に問われます(刑法60条、麻向法66条)。

ご友人もご本人にも、正規の刑罰が科されます(刑法63条参照)。

逮捕・起訴を回避するには?

まず、大麻事件に関与していないことを示す根拠を主張して、逮捕や起訴を回避を目指す方法が考えられます。

大麻の逮捕・刑罰の回避を目指す方法
  • 友人が大麻を所持していることを知らなかった
  • 大麻だとは気づかなかった
  • 友人に大金を貸したが、大麻の購入費用だとは知らなかった

このほか、大麻の所持量が微量であること等を主張して、起訴猶予(嫌疑はあるけれど不起訴になること)を目指す方法も考えらえます。

大麻の弁護士相談窓口

取り調べのプロである警察、検察にうまく対応するには、大麻事件に強い弁護士から助言をもらうことが大切です。

アトム法律事務所は2008年創業以来、刑事弁護にたずさわっています。

警察介入事件の初回相談は30分無料です。

この機会に、アトムの弁護士相談をご活用ください。

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一緒にいる人が大麻を吸っている場合の対処法

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誘いに乗らない

友人や彼氏、先輩が大麻を吸っていることで、ご自身も大麻を始めてしまうケースがあります。

  • 友人の家に行ったら、数人で大麻を吸っていた
  • 彼氏から大麻を勧められた
  • 先輩から大麻を吸うように言われた

このような場面では、対処に悩むこともあるでしょう。

しかし、大麻を吸っている人と一緒にいても、その場の雰囲気に流されないようにすべきです。

一緒にいる人から「依存性はないから」と言われて大麻を勧められても、好奇心や興味本位で手を出すのは危険です。

大麻の成分であるTHCは、依存性があり、ごく少量でも、心身ともに悪影響があります。

2024年12月12日以降、大麻は使用だけでも罪に問われるようになり、所持や譲受、密輸入等すれば、従前よりも重い刑罰が科されます。

ご自身の今後の人生を考えた場合、大麻の誘いには乗らないのが一番です。

大麻の使用時、同席してしまった場合

大麻を吸っている人が集まる席に同席した場合、一緒に逮捕される可能性があります。

ご自身が吸っていない、所持や栽培していないのであれば、その場から速やかに立ち去り、以降、近づかないことが賢明です。

警察から呼び出しが来た場合は、冷静かつ適切に対応できるよう、弁護士に相談してください。

必要がある場合は、弁護士と刑事顧問契約の締結も考えられます。刑事顧問を締結しておけば、いざという時、弁護士がすみやかに弁護活動を開始できるようになります。

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大麻で逮捕されたら?

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後日逮捕と現行犯逮捕

実際に、大麻に関する犯罪で逮捕された後の流れについて見ていきましょう。

大麻で逮捕されるケースとは、すでに証拠を握っている警察が突然自宅に来るケースや、家宅捜索の後大麻が見つかり、後日逮捕されるケースが考えられます。

大麻を所持していたところ警察官に職務質問され、現行犯逮捕されるケースもあるでしょう。

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逮捕された後の流れ

以下、逮捕の原則的な流れです。なお、逮捕後の流れは大麻に限らず、全ての刑事事件に共通します。

刑事児事件の流れ

1.逮捕

被疑者(事件の容疑者)として逮捕されたら、逮捕の期間は、その後最大3日間です。

逮捕された後は、最大48時間、警察の取り調べを受けます。

2.送致

その後、警察は、検察官に事件を送ります(送致)。この段階で釈放されなければ、身柄も検察庁に送致されます。

3.勾留の請求

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検察官は、被疑者を勾留(こうりゅう)したい場合、被疑者を受け取った時から24時間以内に、裁判官に対して、勾留状(勾留を許可する令状)を発行するよう請求します。

勾留とは、逮捕後にさらに長期の身体拘束を続ける処分のことです。

勾留は原則10日間で、勾留延長が認められればさらに10日間以内の範囲で、身体拘束が続きます。通算すると、最大20日間です。

4.勾留の決定

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勾留を実施するかどうかは、裁判官が決定します。

裁判官は、被疑者に質問(勾留質問)したり、事件資料に目を通したりして、勾留の要件がそろっているか確認します。

勾留の要件には、(1)住居不定、(2)証拠隠滅のおそれ、(3)逃亡のおそれ等があります。

大麻事件は、証拠隠滅が疑われ、勾留が決定するケースが多いです。


大麻事件の勾留の割合

2023年、大麻取締法違反で、警察に逮捕されたのは5,038人、検察庁での逮捕は2人、勾留は4,843人でした(検察統計「罪名別 既済となった事件の被疑者の逮捕及び逮捕後の措置別人員」より)。

大麻事件で勾留されたのは、逮捕された人の約96%となり、非常に高い割合です。

起訴

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検察官は、勾留期間の満期までに、起訴(きそ)するかどうかを判断します。

起訴とは、刑事裁判の訴えをおこすことです。

起訴されれば、公開の法廷で、裁判官の審理を受け、有罪、無罪、罪の重さなどが決まります。

起訴されなかった場合(不起訴の場合)、裁判は開かれず、事件終了となります。刑罰を受けることも、前科がつくこともありません。

処分保留の場合は、釈放されますが、その後も公訴時効をむかえるまで、刑事裁判になる可能性は残ります。

裁判

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事実関係を争う必要が無い場合は、図にあるように比較的短期間で裁判の審理は終わります。

一方、否認事件(罪を認めない事件)、売人や友人と一緒に関与した事件などでは、証拠調べに時間がかかり、その分、刑事裁判を受ける期間も長くなります。

数件の大麻事件が発覚した場合、再逮捕、再勾留となり、追起訴されるケースも多く、結論が出るまで長期間かかります。

未成年者が大麻を吸っている場合は?

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大麻を吸っている人が14歳以上

14歳以上の未成年者は、逮捕される可能性があります。

逮捕された後は、勾留(または勾留に代わる観護措置)になることがあります。


その後、少年事件は、原則として、家庭裁判所に送られます(全件送致主義)。

ただし、なかには「嫌疑なし」「嫌疑不十分」という理由で、不送致になるケースもあります。不送致になれば、釈放されて事件終了です。

家庭裁判所への送致後はどうなる?

家庭裁判所に送致された後は、少年事件の調査がおこなわれます。


その後、少年事件の審判が不開始になった場合は、そのまま事件終了です。


審判開始の場合は、その後、審理を経て、不処分、保護処分(例:保護観察、少年院送致)などの結論が出されます。

なかには、比較的年齢の高い未成年者で、犯行態様が悪質なケースでは、逆送(再び検察官に事件が戻されること)になる場合があります。逆送になると、起訴されることがほとんどです。

少年事件で前科はつく?

起訴された後、刑事裁判で有罪判決が確定した場合は、前科がつきます。

なお、逮捕や保護処分では、前科はつきません。

大麻を吸っている人が14歳未満

14歳未満の未成年者は、逮捕・起訴されることはありません。

しかし、14歳未満でも、家庭裁判所の審判の対象には、なり得ます。

14歳以上14歳未満
逮捕
審判

→開始・不開始
→不処分・保護処分


→開始・不開始
→不処分・保護処分
逆送あり得る
→起訴・不起訴

大麻を吸っている友人と一緒に捕まる?不安なら弁護士相談

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以下に該当する方は、こちらの章も最後までお読みください。

  • 大麻の違法性がわからない・知りたい
  • 大麻を購入してしまった
  • 大麻で逮捕されるのかどうかが知りたい
  • 大麻の件で捜査機関から電話連絡を受けた
  • 大麻で逮捕されたあとの対策が知りたい

大麻のお悩みは弁護士に早期相談を

本人はもちろん、友達あるいは家族が大麻を所持していた・使用していたという場合、取り急ぎ弁護士への法律相談をおすすめします。

アトム法律事務所では、大麻の逮捕事件について、多くのご相談を受けています。今まで、取り扱った中で、大麻の逮捕事件は約90%前後でした(アトム「大麻事件の統計をみる」より)。

ただ、逮捕されたとしても、すべての事件が起訴されるわけではありません。不起訴になった割合は約30%前後もあります(アトム「大麻の起訴率/不起訴率」より)。

大麻事件の逮捕、その後の流れに不安がある方は、ぜひ早期にご相談ください。

また、すでにご本人が逮捕されている場合は、ご家族からのご相談も可能です。

大麻事件の弁護活動が必要なケース5つ

大麻事件で刑事弁護が必要なケースは以下の通りです。

  • 逮捕後の取調べで不利になりたくない
  • 逮捕された
  • 身柄解放してほしい
  • 逮捕後であっても前科をつけたくない
  • 仮に起訴されても刑務所には行きたくない
  • 無罪主張したい

弁護活動を希望する場合には弁護人を選任し、委任契約を締結する必要があります。
では、上記のケースを順番に解説します。

逮捕後の取調べで不利になりたくない

弁護士により、逮捕後の取調べのアドバイスが可能です。

被疑者には一定の権利が認められています。話したくないことは話さなくていいとされる黙秘権、事実と違う調書のサインは拒否できるという署名押印拒否権などです。

調書は一度、署名押印してしまうと基本的に変更できません。不利な調書を作成されてしまっても、証拠として成立してしまうのです。

逮捕されたが身柄解放してほしい 

逮捕・釈放の流れ

逮捕されても、刑事弁護により身柄解放されるケースがあります。例えば検察官の勾留請求前であれば、勾留請求されないよう担当検察官に意見書を提出します。

意見書が通れば被疑者は即日釈放され、在宅捜査に切り替わるのです。

逮捕後であっても前科をつけたくない

逮捕された人にとって、最も気がかりなのは前科の有無ではないでしょうか。前科がついてしまうと、今後の社会生活に多大な影響を及ぼします。例えば、就職に不利になるケースです。
前科をつけないためには、不起訴処分を獲得する必要があります。

大麻所持の事案の場合、所持量に比較して今後の処分が決まる傾向があります。初犯かつ少量の場合は、不起訴処分の可能性も高まるでしょう。

仮に起訴されても刑務所には行きたくない

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大麻事件では、執行猶予中の再犯など初犯でないケースの場合、実刑判決が下ることも予想されます。先述の通り、初犯であっても所持量が多いなどの事情がある場合も、有罪になる可能性があるでしょう。

ただ、検察官に起訴され、有罪になっても、刑務所に行くケースと刑務所にいかなくてもいいケースがあります。刑務所にいかなくていいケースとは、執行猶予判決を獲得した場合です。量刑が軽くなるよう、治療やカウンセリングを受けるなど、今後の方針を弁護士に相談しましょう。

無罪主張したい

その他、無罪主張したい場合も弁護活動が必須です。

裁判で無罪を獲得すれば、前科はつきません。無罪を主張できる場合は、弁護士と共に証拠収集することになるでしょう。

最後に:頼りになる弁護士を選ぶには?

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弁護人を選任する際、自身の目的と状況に合った弁護士事務所に依頼しましょう。また、弁護士費用が明確になっている事務所を選ぶこともポイントです。

刑事弁護は、事件によっては長きにわたることもあります。親身に対応・回答してくれる弁護士であることも重要といえるでしょう。

アトム法律事務所

アトム法律事務所は2008年創業以来、刑事弁護をあつかってきた実績があります。

弁護士費用は、全国一律の料金表を採用し、警察が介入している事件では初回30分無料でご相談が可能です。

ホームページでご依頼者からのお手紙などを公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ご予約は24時間受付中です。
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