第二東京弁護士会所属。刑事事件で逮捕されてしまっても前科をつけずに解決できる方法があります。
「刑事事件 法律Know」では、逮捕や前科を回避する方法、逮捕後すぐに釈放されるためにできることを詳しく解説しています。
被害者との示談で刑事処分を軽くしたい、前科をつけずに事件を解決したいという相談は、アトム法律事務所にお電話ください。
アトムは夜間土日も受け付けの相談窓口で刑事事件のお悩みにスピーディーに対応いたします。
大麻を彼氏が吸っている!彼氏は懲役刑?共同所持が疑われたら?
彼氏が大麻を使用・所持していたら、不安を感じてしまいますよね。
大麻の使用や所持は、7年以下の懲役に問われます。
初犯で営利目的が無い場合などは執行猶予の可能性もありますが、再犯なら実刑になる可能性が高くなります。
- 大麻を吸う彼氏との付き合い方
- 彼氏と一緒に自分も大麻を使った場合
- 逮捕の流れや大麻事件の刑罰
この記事では、大麻を扱う彼氏の件でお悩みの方に向けて、逮捕の流れや解決の仕方をご紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
アトム法律事務所
アトム法律事務所は2008年創業以来、刑事弁護をあつかってきた実績があります。
弁護士費用は、全国一律の料金表を採用し、警察が介入している事件では初回30分無料でご相談が可能です。
ホームページでご依頼者からのお手紙などを公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
大麻を吸う彼氏との付き合い方
大麻を使用・所持する彼氏との付き合い
大麻には依存性があり、再犯におよんでしまう人も多いです。
大麻を使用、所持する彼氏がいる方は、一生涯、相手を支えていけるかどうかご検討いただくのがよろしいでしょう。
彼氏の誘いに乗らない。自分は大麻を使わない
彼氏に誘われたとしても、ご自身は絶対に、大麻に手をだしてはいけません。
大麻は心身ともに依存性があり、危険な薬物です。
次の項目でお話しするような、厳しい刑罰も待っています。使用自体が処罰対象になるので、普段、ご自身が所持していなくても捕まります。
彼氏が大麻事件で逮捕されれば、芋づる式にご自身も捕まる可能性が高いです。
大麻を吸う彼氏と別れた後、大麻をやめられず、自分だけ逮捕されるケースもあるでしょう。
彼氏と一緒に大麻を使用した場合
すでに大麻を使用してしまい、警察から呼び出しが来ている等の状況下の方は、ご自身の事件として弁護士相談をされることもご検討ください。
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大麻事件をおこした彼氏の刑罰は?
2024年12月12日以降の大麻事件
2024年12月12日以降、大麻を使用、所持、売買、密輸等は、麻薬及び向精神薬取締法(以下「麻向法」といいます。)の違反の罪に問われます。
栽培については、大麻草の栽培の規制に関する法律の違反で、捕まる可能性があります。
大麻に関する禁止行為とその法定刑は、以下のとおりです。
態様 | 営利目的 なし | 営利目的 あり |
---|---|---|
使用 所持 譲渡 譲受 製剤 小分け など | 1ヶ月~7年の懲役 | 1年~10年の懲役 ※情状により300万円以下の罰金を併科 |
輸出入 製造 栽培 など* | 1年~10年の懲役 | 1年~20年の懲役 ※情状により500万円以下の罰金を併科 |
麻向法(令和6年12月12日施行)65条、同法66条、同法66条の2
* 大麻草の栽培は、大麻草の規制に関する法律(令和6年12月12日施行)24条違反となり、1年以上10年以下の懲役。営利目的の場合は1年以上20年以下の懲役となり、情状により500万円以下の罰金が併科される。
大麻所持や栽培などは、営利目的だった場合罰則が厳しくなります。
営利目的だった場合は、懲役刑に加えて罰金刑が併科される可能性があります。
2024年12月11日以前の大麻事件
2024年12月11日以前の大麻事件は、大麻取締法に違反する罪でした。
大麻を彼氏と一緒に使用・所持等した場合
大麻を彼氏と一緒に使用した場合、2024年12月12日以降なら、彼女も使用罪に問われます。
使用が立件できない場合は、共同所持の疑いで捕まる可能性もあります。彼氏だけでなく、彼女にも大麻を管理する権限がある場合、2人とも所持の罪に問われます。
大麻事件で彼氏が逮捕される時の流れ
彼氏はどうやって逮捕される?
彼氏が逮捕されるとすれば、きっかけは、職務質問にともなう所持品検査、密告、内偵捜査、売人の供述などが考えられます。
逮捕には、現行犯逮捕と後日逮捕があります。
- 現行犯逮捕
犯行中、犯行直後にその場で逮捕されること - 後日逮捕
犯行からしばらく時間が経過してから、逮捕されること
裁判官の逮捕状(逮捕を許可する令状)の発行が必要
彼氏が逮捕された後の流れ
逮捕から送致まで
大麻事件で警察に逮捕されると、まずは警察官による取り調べが行われます。
その後、原則として、検察庁に事件が送られます(送致)。
薬物事件の場合は、逮捕後すぐの釈放はかなわず、身柄も捜査資料と一緒に検察庁に送られることが多いです。
勾留(こうりゅう)
被疑者の身柄を受け取った検察官は、その後24時間以内に勾留請求するかしないかの判断を行います。
勾留とは、逮捕後に引き続き身柄拘束を続ける処分のことです。
大麻事件は、勾留請求されやすい事件です。
勾留を請求されてしまった場合、被疑者の身柄は解放されることなく、警察署の留置場に置かれ、裁判官の審査を待つことになります。
裁判官が勾留すべきだと判断した場合、勾留が決定し、さらに身体拘束が続くことになります。
勾留の要件は、(1)住居不定、(2)証拠隠滅のおそれ、(3)逃亡のおそれ等です。
大麻も含め薬物事件は、証拠隠滅や逃亡のおそれが認められやすい傾向があります。
なお、2020年検察統計調査のデータによると、大麻で逮捕され検察官に身柄送致された事件のうち、98%が勾留決定されています。
大麻事件での逮捕は、原則、勾留されると思っておいた方がいいでしょう。
勾留期間は、原則10日です、勾留延長の場合、さらに10日間以内の範囲で身柄拘束されます。両方合わせると、最大20日間(10日+10日)、勾留される可能性があります。
逮捕時点から数えると最大23日間です。長期不在になるので、家族や会社に知られるリスクがあります。
勾留請求された際には、私生活上や職場に様々な影響を及ぼします。そのため、早期に弁護士に身柄解放活動を依頼することがお勧めです。
なお、勾留請求前であっても身柄解放活動は可能です。
起訴
勾留満期までに、検察官が、起訴するかどうか決めることが多いです。
起訴とは、刑事裁判を提起することをいいます。裁判沙汰にするかどうかは検察官が決定し、その後、裁判官が審査するという流れです。
- 起訴(きそ)処分
刑事裁判をおこすという検察官の決定
裁判で有罪が確定したら、前科がつく - 不起訴(ふきそ)処分
刑事裁判をおこさないという検察官の決定
前科を回避できる
大麻事件は薬物犯罪であるがゆえ、再犯率が高いことや、社会的な影響が大きいため、処分が重くなる傾向にあります。
令和2年犯罪白書によれば、令和元年の大麻取締法違反(旧法)により起訴された人員は、約半数もいます。
初犯だからといって、必ずしも不起訴になるとは限りません。
刑事裁判
大麻事件は、原則、懲役刑です。罰金のみの刑罰はありません。
大麻事件で起訴された後は、公開の法廷での裁判(公判)を受けることになります。ほとんどのケースで有罪になります。
現実的な視点からは、執行猶予の獲得が目標となってくるでしょう。執行猶予とは、1年から5年の期間、刑罰の執行が猶予される制度です。
不起訴を目指せる余地があるなら…
「執行猶予付き判決」も有罪には変わりなく、判決が確定すれば前科になります。
そのため「不起訴処分」を目指せる余地があるのであれば、早いうちから全力で弁護活動をおこなってもらうのがよいでしょう。
なお、不起訴のうち、約半数が起訴猶予です。起訴猶予とは、起訴事実は存在するものの、犯人の性格や年齢・犯罪軽重や犯行状況などを考慮して不起訴処分とするものです。
大麻の所持量がごく微量の場合などは、不起訴の余地もあるでしょう。
大麻で逮捕された彼氏と面会するには?
一般面会ができるタイミングは以下の通りです。一般面会とは、弁護士による面会以外のことを言います。
図をご覧の通り、逮捕直後は面会ができません。また、面会できる時期になっても、厳しい時間制限があります。
各留置場にもよりますが、一般的に1回15分程度です。
また、大麻事件の証拠隠滅の可能性などを踏まえ、接見禁止がつくこともあります。接見禁止がつくと、弁護士以外の一般面会はもちろん、被疑者に手紙を送ることもできません。
逮捕直後や接見禁止がついた場合は特に、弁護士接見を依頼しましょう。弁護士であれば、被疑者本人に対し事件の詳細を聞いたり直接今後のアドバイスをしたりすることが可能です。
彼氏が大麻で逮捕されそう。自分も捕まる?
大麻で逮捕されそうなら弁護士へ相談
大麻事件の逮捕前にできることとして、弁護士相談が考えられます。
大麻事件を弁護士に相談した場合のメリット(一例)は以下の通りです。
- 逮捕される可能性がわかる
- 逮捕された後の流れがわかる
- 取り調べ対応のアドバイスを受けられる
- 不起訴、執行猶予などのポイントがわかる
弁護士事務所にもよりますが、ご本人のほか、ご家族や知人を同伴して、相談ができることもあります。
逮捕回避には自首
自首をすると逮捕を回避できるケースもあります。
自首とは
犯罪事実が捜査機関に発覚する前に、犯人が自分から、捜査機関に対し、犯罪事実を申告すること。
自首は罪を認めることになるので、逃亡や証拠隠滅のおそれがないとして、逮捕の要件を満たさなくなることがあるからです。
また、自首することにより、処分が減軽されるケースもあります。
(自首等)第四十二条
罪を犯した者が捜査機関に発覚する前に自首したときは、その刑を減軽することができる。
刑法第42条1項
したがって、もしも逮捕されそうな彼氏がいる場合には、まずは自首について説得してみるのも1つの手です。
ただし、絶対に逮捕されない、絶対に処分が軽くなるというわけではありません。
今後も見通しも含めて、自首についても、まずは弁護士に相談したほうが良いでしょう。
場合によっては、自首に弁護士が同行して、弁護してくれることもあります。
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彼氏が大麻で逮捕された時に弁護士ができること
彼氏の身柄を解放してほしい
起訴される前
弁護士は、釈放を目指して、勾留の要件を満たさないことを検察官や裁判官に訴えます。検察官の勾留請求、裁判官の勾留決定前に、面談を取り付けたり、意見書を提出したりします。
また、勾留決定後には、準抗告(じゅんこうこく)をおこない、不服を申し立て、釈放を目指します。
もっと早期に対応可能なケースでは、逮捕要件の不備を主張して、逮捕の回避も目指します。
嫌疑が晴れた場合や、罪を認めた上で事案が単純明快な場合には、釈放される可能性はゼロではないでしょう。
起訴された後の釈放
身柄拘束における活動には、捜査段階のものの他、起訴後の保釈(ほしゃく)請求もあります。
保釈請求は、弁護士を通じて保釈請求書を提出します。提出先は裁判所です。保釈が認められたら、保釈金を納付することにより釈放されます。
ただし薬物事件は常習性があることから、保釈請求が通りにくいことも考えられます。
その場合、治療や自助グループへの参加などを検討し、再犯防止に努めることで、保釈が通りやすくなることもあるでしょう。
彼氏が刑務所に入ってほしくない
続いて、刑事処分について説明します。
大麻事件は初犯の場合、起訴されて有罪判決が出るとしても、執行猶予が付く可能性が期待できます。
執行猶予付き判決とは?
執行猶予付き判決とは、一定期間、刑罰の執行を猶予することを言い渡す判決のことです。
懲役刑に執行猶予が付けば、刑務所にすぐに入らなくてよくなります。
また、執行猶予期間中、罪を犯さなければ、最終的に刑罰を受けなくてよくなります。しかし、再犯に及ぶなど一定条件を遵守できなければ、執行猶予が取り消されてしまいます。
執行猶予になるには?
大麻事件をおこした彼氏が、執行猶予付き判決を獲得するためには、以下のような事情がポイントになります。
- 再犯への取り組みや現在の状況
- 情状証人がいる
- 今回の罪の重さ
- 再犯の場合は前回からどの程度期間が空いているか
まとめ
事件により、弁護活動は異なります。
まずは無料の法律相談などを利用し、弁護士に大麻に関する全ての情報共有をするところから始めましょう。その上で、今後の展開を見据えた事件の概要を把握することが重要です。
弁護士は、これまでの解決事例や判例をもとに、親身に対応してくれるでしょう。
アトム法律事務所では24時間365日、相談のご予約受付窓口を開設しています。
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