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刑事事件で執行猶予の意味|前科がつく?期間は?取消されることもある?

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刑事事件の裁判で、執行猶予がつくかどうかは重要な意味を持ちます。

執行猶予とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

  • 執行猶予の意味とは
  • 執行猶予は前科となるのか
  • 執行猶予が取り消しになることはあるのか

刑事事件を数多くとりあつかった経験のある弁護士による監修のもとお届けします。


1

刑事事件における執行猶予の意味、実刑との違い

Q1

刑事事件の執行猶予とは?意味を解説



刑事事件の裁判で執行猶予が言い渡されることになれば、一定の期間にわたって刑が執行されることがありません。

執行猶予

一定期間、刑の執行を猶予し、その期間を無事に経過すれば刑を受けることがない制度

執行猶予付きの懲役刑が言い渡されたとすると、すぐさま刑務所に入れられないということです。

執行猶予という制度は、犯した罪について自ら反省しながら社会のなかで生活していくという意味を持ちます。

どのような事件でも、執行猶予が付けられる可能性があるわけではありません。

一定の要件を満たしている場合、執行猶予が付けられる可能性があります。

執行猶予がつく条件①

このような要件を満たしている場合にかぎって、執行猶予がつく可能性があります。

Q2

刑事事件の執行猶予と実刑は違う?

実刑・執行猶予

刑事事件で起訴され、刑事裁判を受けることになれば、

執行猶予か…?

実刑か…?

どちらになるのか気になります。

そもそも、執行猶予と実刑はどう違うのでしょうか。

実刑と執行猶予の違い

実刑とは、執行猶予が付されない有罪判決のことを言います。

執行猶予がつかなければ、すぐさま刑務所などに入れられることになります。

執行猶予付きの有罪判決が言い渡されれば、刑の執行は一定期間、猶予されることになります。

自宅などに帰って生活することができます。

2

刑事事件の執行猶予と前科

Q1

執行猶予は刑事事件の前科となる?

前科・前歴

刑事事件で執行猶予付きの判決が言い渡され、判決が確定すると前科がつくことになります。

前科とは、確定判決で刑の言渡しを受けた履歴のことをさします。

「刑務所に入ったこと」だけが前科ではありません。

執行猶予であっても、刑事事件で有罪判決が言い渡されたという事実をさして前科といいます。

前科がつくと、さまざまな影響が考えられます。

前科がおよぼす影響は…?

医師・公務員など、一定の資格がはく奪される/取得できない

海外渡航に制限がかかる可能性がある

選挙権・被選挙権に制限がかかることがある

ほかにも就職進学結婚など、人生の分岐点でさまざまな影響をおよぼす恐れがあります。

刑事事件は事件の内容にもよりますが、弁護活動によって「前科がつかない」ように不起訴の獲得を目指すという道があります。

弁護士にご相談いただければ、「こらからどうなってしまうのか」というお悩みに寄り添うことができると思います。

弁護士相談の内容

今後、考えられる刑事事件の見通し

取り調べを乗り切るポイント

前科回避に向けた不起訴獲得の可能性

など、法律の専門家である弁護士に色々と聞いてみましょう。

アトム法律事務所では、一定の事件において無料相談をおこなっています。

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3

刑事事件の執行猶予と期間

Q1

例)懲役1年執行猶予3年はどう数える?

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ニュースなどで「懲役〇年、執行猶予△年」などと耳にする機会が多いと思います。

実際、自分が有罪判決を言い渡されることになったらいつからその期間がはじまるのでしょうか。

例をもとに、執行猶予の数え方についてみていきたいと思います。

懲役1年執行猶予3年

では、このような場合、執行猶予はいつからはじまるのでしょうか。

執行猶予のスタートは、上訴期間が経過して裁判が確定した日からはじまります。

判決確定日を2018年12月12日と仮定して、執行猶予期間を数えてみたいと思います。

例)懲役1年執行猶予3年の数え方
開始日 判決確定日 20181212
満了日 20211211

執行猶予が満了日を迎えると、刑の効力は執行します。

懲役1年が執行されることはありません。

猶予期間の満了日に、通知などは届きません。

執行猶予の満了日はいつになるか、自分で確認する必要があります。

Q2

執行猶予期間は1年以上5年以下?

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執行猶予は、最短と最長の期間が決められています。

執行猶予の最短・最長の期間は、

最短:1年

最長:5年

です。

執行猶予の期間については刑法で定められいます。

条文を確認しておきましょう。

次に掲げる者が三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金の言渡しを受けたときは、情状により、裁判が確定した日から一年以上五年以下の期間、その執行を猶予することができる。

引用元:刑法 第25条

「一年以上五年以下の期間」とあります。

執行猶予の期間が、1~5年の範囲となる根拠が分かりました。

運用上は、執行猶予3年5年の範囲内で決められるケースが多くなっています。

4

刑事事件の執行猶予が取り消しになるケース

Q1

執行猶予中に再犯して取り消し?

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執行猶予中に再犯をすると、執行猶予が取り消しとなる可能性があります。

執行猶予が取り消しとなると、

前回、猶予されていた禁錮刑・懲役刑の刑期

+

今回、言い渡される禁錮・懲役といった刑の刑期

これら刑期を合計した期間、刑務所に入れられることになります。

執行猶予中に再犯を犯して起訴され、刑事裁判で有罪判決が言い渡されることになったら執行猶予が、

必要的取り消し

裁量的取り消し

これらのいずれかに該当して、取り消される可能性があります。

▼執行猶予の必要的取消し/裁量的取消し
必要的取消し
執行猶予が必ず取り消しとなる
裁量的取消し
裁判官の裁量によって、執行猶予が取り消しとなる可能性がある

執行猶予が取り消されるかどうかは、刑事裁判で言い渡される「有罪判決の内容」で決まることになります。

(執行猶予の必要的取消し)

次に掲げる場合においては、刑の執行猶予の言渡しを取り消さなければならない。ただし、第三号の場合において、猶予の言渡しを受けた者が第二十五条第一項第二号に掲げる者であるとき、又は次条第三号に該当するときは、この限りでない。

一 猶予の期間内に更に罪を犯して禁錮以上の刑に処せられ、その刑について執行猶予の言渡しがないとき。

二 猶予の言渡し前に犯した他の罪について禁錮以上の刑に処せられ、その刑について執行猶予の言渡しがないとき。

三 猶予の言渡し前に他の罪について禁錮以上の刑に処せられたことが発覚したとき。

引用元:刑法 第26条

必要的取消しのまとめ

執行猶予中に、さらに罪を犯して禁錮以上の刑に処せらせ、その刑について執行猶予の言渡しがないときなど

(執行猶予の裁量的取消し)

次に掲げる場合においては、刑の執行猶予の言渡しを取り消すことができる。

一 猶予の期間内に更に罪を犯し、罰金に処せられたとき。

二 第二十五条の二第一項の規定により保護観察に付せられた者が遵守すべき事項を遵守せず、その情状が重いとき。

三 猶予の言渡し前に他の罪について禁錮以上の刑に処せられ、その執行を猶予されたことが発覚したとき。

引用元:刑法 第26条の2

裁量的取消しのまとめ

執行猶予中に、さらに罪を犯して罰金に処せられたときなど

執行猶予中に再犯を犯してしまったという方は、執行猶予が取り消しとなるどのケースに該当するのか弁護士に聞いてみることをおすすめします。

0120-631-276までお電話ください。

刑事事件をあつかう弁護士による対面相談をご案内させていただきます。

Q2

執行猶予中の交通違反には注意?

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執行猶予中は保護観察がついていないかぎり、特に制限なく生活を送ることができます。

日常生活の過ごし方で注意すべきは、車の運転です。

交通事故を起こして執行猶予の取り消し要件に該当してしまうと、執行猶予が取り消される可能性があります。

運転免許の取得、車の運転に関しては特に制限はありません。

ただ、交通事故はいつ何時でも起こしてしまう可能性があり、予測しきれません。

執行猶予取消のリスクを避けるためにも、執行猶予中の車の運転はできるだけ控えることをおすすめします。

ポイント

交通違反によって執行猶予取り消しとならないよう、執行猶予中は車の運転を控えるのが無難