第二東京弁護士会所属。刑事事件で逮捕されてしまっても前科をつけずに解決できる方法があります。
「刑事事件 法律Know」では、逮捕や前科を回避する方法、逮捕後すぐに釈放されるためにできることを詳しく解説しています。
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器物損壊、慰謝料の計算・相場は?払えない?
- 慰謝料の相場はいくら?
- 示談の流れはどうなる?
- 器物損壊の慰謝料と示談金の違いは?
ここでは、過去10年の刑事弁護士としての経験にもとづいて、器物損壊と慰謝料に関するノウハウと正しい知識を解説しています。
目次
この記事で解説している法律
- 法律
- 刑法261条
- 条文
- 他人の物を損壊し、又は傷害した者は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料に処する。
- 刑罰
- 3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料
器物損壊|慰謝料とは
器物損壊、慰謝料とは?
器物損壊事件の慰謝料とは、器物損壊事件で被害者が被った精神的損害に対する損害賠償金です。
器物損壊、慰謝料と示談金はどう違う?
示談金は、慰謝料にその他の損害を加えた金額で、慰謝料よりも大きな概念です。示談金は、示談の際に支払われるお金の全体、慰謝料は、精神的苦痛に対して支払われるお金、と整理できます。
器物損壊事件の示談金は、基本的に、壊された物の対価という性質を持っています。そのため、器物損壊の示談金の額は、損壊された物の価格に比例して決まるといえそうです。ただし、思い入れのある物や値段をつけられない物の場合、その価値の評価によって、示談金の額が変わってくるでしょう。
器物損壊|慰謝料の計算・相場
器物損壊、慰謝料はどう計算する?
器物損壊事件の慰謝料は、精神的苦痛という目に見えない損害に対する賠償であるため、明確な計算基準はなく、種々の事情を考慮に入れて決めるべきものとされています。
計算にあたっては、器物損壊事件の加害者の資産、社会的地位、職業、加害者の犯行動機や被害者の受けた被害の程度などが考慮されます。
器物損壊、慰謝料の相場は?
器物損壊事件の慰謝料の相場は、ケースによってさまざまです。
慰謝料も含めた、器物損壊事件の示談金の相場としては、低いもので1万円、高いものだと180万円というものもあるようです。
器物損壊|基礎知識の確認
器物損壊の意味とは?
器物損壊は、刑法261条に定められた犯罪で、「他人の物を損壊し、又は傷害した」場合に成立します。
器物損壊の刑罰は「3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料」です。
器物損壊事件、逮捕される?逮捕されない?
器物損壊は、犯行現場を目撃されれば、現行犯逮捕される可能性があります。また、器物損壊の容疑が固まれば、逮捕状が発行され後日逮捕される可能性があります。
器物損壊の逮捕を避けるためには、問題となっている器物損壊の被害者と早めに示談を締結することが大切です。
器物損壊|早期解決のポイント
示談成立で不起訴、前科なしを狙うには?
器物損壊は、起訴決定の前に示談を結ぶことができれば、不起訴の見込が高まります。器物損壊罪は親告罪ですので、示談で告訴が取り消されれば(告訴しないでもらえれば)、必ず不起訴になります。起訴が決まった後でも、器物損壊の被害者に示談してもらえれば、処罰が軽くなることが期待できます。
不起訴になれば、前科はつかないで済みます。起訴された後でも、器物損壊の被害者と示談が成立すれば、刑罰が軽くなる可能性が高まります。
器物損壊事件は弁護士に相談!
器物損壊の慰謝料に関するQA集、いかがでしたか?示談が成立すると、器物損壊事件のお金に関する争いが解決し、不起訴になる可能性が高くなるということでした。
刑事事件解決のポイントはスピードとタイミング。早い段階でご相談いただくと、弁護士にできることも多いです。まずはとにかく、弁護士にご相談ください。
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慰謝料は、被害者が受けた精神的苦痛を金銭に換算したもので、民法710条に規定があります。