
刑事事件の示談とは?
示談とは、私法上の争いを当事者間の合意で解決することです。刑事事件における示談は、加害者が謝罪し被害回復を実現する、被害者が加害者の行為を許す、などの内容になります。
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こちらでは、過去10年の刑事専門弁護士としての経験をもとに、刑事事件と示談に関するノウハウと正しい知識を解説しています。
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示談とは、私法上の争いを当事者間の合意で解決することです。刑事事件における示談は、加害者が謝罪し被害回復を実現する、被害者が加害者の行為を許す、などの内容になります。
被害者と示談を結ぶ場合には、その合意の内容について書面に残しておくのがベストです。示談書の内容についても、有効な示談にするために外せない項目があります。刑事事件の示談書の雛形・テンプレはこちらからダウンロードできます。
示談金の額に関する特定の決まりはありません。示談は当事者間の合意により決められるものなので、示談金の額についても当事者間の合意で決まります。しかし、同じような事件の示談金額を見ていけば、ある程度の示談金相場というものは見えてきます。
刑事事件は、刑法をはじめとする法令で犯罪と定められた行為に対し刑罰を科すかどうかの事件です。刑事事件の刑罰は各罪名ごとに定められています。
刑事事件は、犯行現場を目撃されれば、現行犯逮捕される可能性があります。また、刑事事件の容疑が固まれば、逮捕状が発行され後日逮捕される可能性があります。刑事事件の逮捕を避けるためには、問題となっている刑事事件の被害者と早めに示談を締結することが大切です。
刑事事件は、起訴前に示談を結ぶことができれば、不起訴の可能性が強まります。さらに、初犯の刑事事件の場合は、不起訴の可能性はより強まります。起訴された後でも、刑事事件の被害者と示談できれば、処分が軽くなる事由として考慮されます。
刑事事件を前科をつけないで終結するためには、被害者と示談してもらうことが重要です。刑事事件の被害者に謝罪を尽くし、許すという意思表示をしてもらえれば、起訴され前科がつく可能性は下がります。
刑事事件で逮捕されてから釈放までの期間は、最長で23日間かかる可能性があります。※起訴された場合は、さらに勾留が続く可能性があります。しかし、刑事事件の被害者に示談してもらうことで、当事者間で事件が解決したことを捜査機関に訴えることができ、釈放が早まる可能性が上がります。
刑事事件を起こしてしまった場合、すぐに弁護士に相談することが大切です。逮捕回避や早めの釈放、起訴回避で前科をつけない、などの結果は、弁護士が早く対応するほど可能性が高まります。